ヒューマンキャピタル株式会社

建設の特定技能採用面接|作業経験と安全行動を確かめる質問例

建設会社の経営者・採用担当者へ

建設の採用面接では、経験年数に加え「自分で担当した作業」「危険なときの行動」「分からない指示の確認方法」を具体的な場面で聞きます。答えを同じ項目で記録すると、候補者の違いと入社後に教えることを整理できます。

この記事は、特定技能1号の候補者と面接する会社向けの実務例です。質問への回答だけで在留資格の条件や作業資格を満たしたとは判断しません。会社が任せる作業と、本人の試験・技能実習歴等の書類確認を別に行います。技能実習は、働きながら日本の技能を身につける制度です。

面接前に、任せる仕事を一枚にまとめる

「建設の仕事です」だけでは、候補者も経験を説明しにくくなります。工事の種類、一日の工程、使う工具、入社直後に任せたい範囲を整理し、写真や簡単な工程図で示しましょう。会社や顧客の情報が写る場合は、使用できる資料か先に確認します。

国土交通省は、業務区分と試験・技能実習等の対応、建設業許可との対応を案内しています。担当作業に必要な条件は、その対応表と候補者の証明書類を照合します。「技能実習を修了したから、どの工事でもできる」とは扱いません。国土交通省:業務区分と試験・技能実習等の対応関係

  1. 01仕事を示す

    工程・工具・勤務条件を共有

  2. 02場面を聞く

    本人の担当と行動を具体化

  3. 03事実を残す

    回答・根拠・未確認を分ける

  4. 04教育へつなぐ

    採用判断と配属準備を整理

面接を進める実務上の例です。合計点だけで自動的に合否を決める仕組みではありません。

質問役と記録役を決め、候補者ごとに主要な質問と判断項目をそろえます。通訳が入るときは、本人の回答と通訳の補足を分けて記録してください。日本語での理解を見たい質問と、経験の内容を詳しく聞く質問も分けます。

経験年数の先にある「何をしたか」を聞く

1.作業の担当範囲

質問例:「前の現場では、どの工程を自分で担当しましたか。始める前から終わるまでの順番を教えてください」

工事名だけで終わったら、「準備は誰がしましたか」「自分で判断した部分と、指示を受けた部分はどこですか」と聞き足します。班全体の仕事と本人の仕事を分け、経験がない部分はそのまま残します。

2.工具・材料・図面

質問例:「この作業で使った工具は何ですか。使う前に何を確かめましたか」

会社が用意した写真や簡単な図で、名称だけでなく使う場面を確認します。日本語の名称を知らなくても、用途を説明できる場合があります。言葉の不足と作業経験の不足を一緒にしないようにしましょう。

3.危険・異常に気付いた場面

質問例:「作業中に、道具の破損や危ない状態に気付いたとします。最初に何をして、誰に何を伝えますか」

本人の説明に、作業を止める、危険から離れる、責任者へ確認するといった行動があるかを見ます。正解の言葉を先に教えて答えさせず、「以前にも似たことがありましたか」と実際の経験を聞きます。これは面接の確認例であり、作業別の安全手順の代わりにはなりません。

4.分からない指示を受けたとき

質問例:「指示の一部が聞き取れませんでした。作業を始める前に、どう確認しますか」

短い指示を出して、本人の言葉で言い返してもらう方法もあります。長い文や専門用語を一度に並べず、会社が普段使う表現で確かめます。通訳なしの回答と、説明を補った後の理解を記録すると、必要な教育が見えやすくなります。

5.異常の報告

質問例:「予定と違う寸法に気付きました。責任者へ、どの順番で説明しますか」

場所、起きたこと、作業を止めたか、判断を求めたいことが伝わるかを確認します。実際の製品や現場の秘密を話させず、会社が作った仮の場面を使いましょう。

6.勤務条件と学び方

質問例:「当社ではこの勤務時間・移動方法になります。分からない点や、働く前に確かめたい点はありますか」「初めての作業は、どんな教え方なら理解しやすいですか」

会社から条件を説明し、本人の理解と希望を聞きます。「大丈夫です」の一言で終わらせず、一日の流れを一緒に確認してください。対応が必要な点は、選考結果と分けて受入準備に残します。

仕事に必要な適性・能力で確認する

家族の職業・収入、宗教など、仕事への適性や能力と関係のない事項を選考の質問にしません。厚生労働省は、こうした情報の把握が就職差別につながるおそれを示しています。国籍や話し方だけで人物像を決めず、職務に必要な行動と条件に基づいて確認しましょう。厚生労働省:採用選考時に配慮すべき事項

回答の事実と、評価を分けて残す

評価は「確認できた」「追加確認が必要」「入社後に教える」のように、次の対応が分かる形にします。経験がないことと、質問が伝わらず未確認であることを区別してください。採用の最終判断は、必要な要件と会社の教育体制を確認したうえで行います。

仮の記録例

事実:「写真の工具の用途を説明。点検項目は通訳の補足後に回答」。評価:「用途は確認、点検手順は追加確認」。次の対応:「現場責任者が面接で再確認。採用時は使用前点検を実演で教える」。このように書くと、「経験あり」の一語より引継ぎやすくなります。

以下は送信・保存されない記入欄です。内容は社内文書へ転記してください。公開ページに候補者の氏名・在留カード番号などを記入しないでください。

面接後の評価記録表(自社用の実務例)
確認項目残す事実評価と次の対応
作業経験工程・本人の担当範囲・確認書類
工具・図面名称だけでなく用途・確認方法
安全行動危険時の行動と確認相手
指示理解言い返せた内容・聞き直した内容
報告場所・状況・求める判断を伝えたか
条件と教育勤務説明への理解・本人の質問

面接で確認できたことは、配属先の責任者に引き継ぎます。面接で答えられたことだけで、実作業を一人で任せられるとは判断しません。作業に必要な教育・資格や現場ルールを別に確認し、実演と理解確認を行いましょう。

会社側の準備を先に整理する場合は、建設業の初回受入れ準備チェックリストも使えます。本記事は面接の質問と記録に集中し、企業要件の全体確認は同記事と分野ページで案内します。

任せたい作業から、面接の進め方を相談できます

工事内容、任せたい工程、希望人数・時期、教育担当の状況を、分かる範囲でお知らせください。仕事内容に合う候補者の確認事項と、面接から受入準備までの進め方を整理します。

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確認日・参考資料

内容確認日:2026年10月16日。質問と評価表は当社編集による実務例で、国の公式試験や合否基準ではありません。

編集:ヒューマンキャピタル株式会社/内容確認日:2026年10月16日

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