ヒューマンキャピタル株式会社

特定技能外国人の住居準備|入社前に決める担当・契約・費用の確認項目

特定技能1号の受入企業・採用担当者へ

住居準備では、物件探しを始める前に「誰が支援するか」「誰が契約するか」「何を誰が支払うか」「いつ入居できるか」をそろえます。支援を委託する場合も、会社・支援担当・不動産会社の間で担当と期限を決め、本人が条件を理解できるように説明しましょう。

特定技能1号では、適切な住居の確保と生活に必要な契約に係る支援が必要です。ただし、住居の確保を支援することと、会社が家賃をすべて負担することは同じではありません。この記事では入社前の担当調整と確認表に絞ります。

会社・支援担当・不動産会社の役割を決める

入管庁のFAQでは、本人が希望する物件情報の提供、不動産仲介事業者の紹介、必要に応じた住居探しへの同行が案内されています。本人へ物件のリンクを送るだけでよいと決めず、本人が進められることと補助が必要なことを確かめます。

住居準備の分担例(担当は個別に合意)
関係者主に確認すること引継ぐ情報
受入企業勤務地、就業時刻、入社予定日、会社の補助、契約・支払の承認者通勤できる条件、費用の上限、社内の決定期限
支援を行う担当本人の希望、理解できる言語、紹介・同行・説明の必要性、生活契約の支援未確認事項、次の対応と期限、本人への説明結果
不動産会社等物件・入居条件、契約者、入居人数、保証の要否、見積書、鍵の受渡し審査・契約に必要な資料、入居可能日、契約条件

借り方には、本人が契約して支援を受ける方法、会社が借り上げて提供する方法、会社所有の社宅等を提供する方法があります。どれを使うかを本人の希望と物件条件に沿って確認し、契約名義と実際の入居者が食い違わないようにします。会社が借りる場合は、外国人の入居・同居人数・転貸等の条件を貸主側へ確認してください。

適切な広さと同居人数、設備・衛生、安全、通勤、本人の希望も物件決定前の確認項目です。広さの基準や既存社宅を継続利用する場合の扱い、社宅費の算定条件は、現行の「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」で個別に照合してください。広さだけで住居の適否を決めるものではありません。

  1. 01希望と条件をそろえる

    勤務地・入居日・本人の希望

  2. 02契約と費用を確認

    名義・保証・負担者を区分

  3. 03本人へ説明する

    理解・疑問・未確認を記録

  4. 04入居と生活をつなぐ

    鍵・生活契約・相談先を確認

当社編集の準備の見取り図です。契約手続の順序や必要書類は物件・契約者によって変わります。

「支援費」と「家賃などの住居費」を分ける

義務的支援の実施に必要な費用を、直接・間接に本人へ負担させることはできません。一方、入管庁のFAQは、住居の確保が会社による住居費用の負担まで求めるものではないと説明しています。費用を一つの「寮費」にまとめず、項目ごとに根拠と負担者を確認します。

見積書と照合する費用の分け方
費目確認する考え方残すもの
義務的支援の実施費用必要な紹介・同行・通訳等の支援費を本人へ転嫁しない。委託料の範囲も確認支援範囲、会社と委託先の費用分担
家賃保証会社の費用必要な保証人がいないため保証会社を利用する場合、その手数料は受入機関が負担(FAQ Q89)保証条件、初回・更新等の費目、支払担当
家賃・共益費等家賃自体は支援費と別。本人負担額、会社補助、支払先を説明。社宅費は現行要領の算定条件と照合内訳、算定根拠、本人への説明内容
敷金・礼金・仲介・更新・退去等契約名義と費目別に確認。すべてを本人負担と決めたり、社宅の月額費へ一括上乗せしたりしない契約書・見積書の該当箇所、未確定費の確認先
家具・家電・水道光熱費備付けか購入・貸与か、契約と費用の範囲、故障時・退去時の扱いを分ける所有者、費用内訳、精算方法

金額が決まっていないものは「未確認」として、誰にいつ確認するかを残します。会社がいったん支払う「立替」と、返してもらわない「補助」も分けてください。FAQ Q91では、滞納家賃の立替分を本人へ請求することは差し支えないとされていますが、義務的支援費の請求とは別の話です。

本人へ請求・控除する前に、費用の適法性、本人への説明・合意、給与から控除する場合の労務上の手続を確認します。本人が署名したという理由だけで、どの費用でも給与控除できるとは判断しないでください。

入社日ではなく、入居できる日から逆算する

申込みをした日、契約できる日、鍵を受け取れる日は別です。入社日だけを先に固定せず、審査中・契約待ちの作業と担当者をそろえます。海外からの入国か、国内での転居か、現在の住居を続けるかでも準備は変わります。

架空の例:入社予定日は決まったが、ガスの立会い日が未定

鍵を受け取れても、その日から必要な設備を使えるとは限りません。利用開始日、立会いの要否、本人が不在のときの調整担当を確認します。会社・支援担当・不動産会社の誰も手配していなければ、期限付きで担当を決め直します。

契約前は、家賃・共益費、初期費用、更新・解約、退去時の精算、同居や設備のルールを本人が理解できる方法で説明します。「分かりましたか」だけで終わらず、毎月の支払額や困ったときの連絡先を本人の言葉で確かめると、行き違いを見つけやすくなります。

入居前には、電気・ガス・水道の使用開始、必要な通信契約の案内、鍵の受渡し、設備不具合の連絡先を確認します。入管庁のFAQ Q93は、口座や携帯電話等について必要書類・窓口を案内し、必要に応じて同行する支援を説明しています。住所に関する市区町村手続も、本人の状況に応じた案内を確認し、担当と予定日を決めます。

入社前に埋める6項目の住居準備表

この表は当社編集の実務例で、法定様式ではありません。未完了の項目を残し、入居後の支援担当へ引き継ぐために使います。

入力内容は送信・保存されません。必要な内容は社内文書へ転記してください。氏名、部屋番号、在留カード番号、契約書の画像などの個人情報は入力しないでください。

担当・期限・確認結果をそろえる記入欄
項目確かめること社内の記入欄
1 希望と通勤入居予定日、就業時刻、通勤、同居の希望と条件
2 物件と名義契約者、入居者、広さ・人数、貸主の条件、現行要領との照合
3 保証と費用保証、費目ごとの負担者、立替・補助、社宅費の算定根拠
4 本人説明支払額、契約・更新・解約、生活ルールと相談先の理解
5 入居当日鍵、移動、設備、ライフラインの開始日・立会い
6 入居後の引継ぎ住所等の手続、未完了契約、故障・生活相談の連絡先

よくある質問

国内在住で、今の家に住み続ける場合は?

新しい物件が不要でも、通勤や契約の継続条件、必要な生活契約の支援を確認します。「国内在住だから住居の確認は不要」とはせず、現在の状況に合わせて支援内容を決めます。

委託先を変えるとき、住居の相談も引き継ぎますか?

契約・更新の予定や未解決の相談、次の連絡先を必要な範囲で引き継ぎます。切替え全体の担当と届出は、登録支援機関変更のチェックリストをご覧ください。

住居準備の担当が決まらないときはご相談ください

会社所在地、分野、人数、入社予定時期と、物件探し・契約・費用説明のどこで困っているかをお知らせください。当社のサービス案内と照らし、支援できる範囲と関係者の役割を確認します。物件の確保や費用を一律に保証するものではありません。

特定技能の住居準備について相談する

初回の相談で、本人の契約書や在留カード画像を送る必要はありません。お問い合わせ内容に「住居準備の相談」とご記入ください。

確認日・参考資料

制度確認日:2026年10月16日。個別の住居条件・費用は、契約時点の公式案内と実際の契約条件を照合してください。

  • 出入国在留管理庁「特定技能制度に関するQ&A」Q76・79〜81、89〜93:支援費、住居探し、保証会社費用、家賃、社宅、生活契約の支援。
  • 同「特定技能運用要領」:支援に係る要領別冊で住居条件・社宅費算定等を確認する入口。

編集:ヒューマンキャピタル株式会社/内容確認日:2026年10月16日

制度・手続に関する情報は公開時点の内容です。実際の受入れでは、最新の公的情報と企業ごとの状況をご確認ください。

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