ヒューマンキャピタル株式会社

工業製品製造業の特定技能|事業所・工程・技能を確認する受入準備チェックリスト

工場の経営者・人事担当者・現場責任者へ

工業製品製造業の特定技能採用は、「事業所が対象か」「任せる工程が対象か」「候補者の技能が対応するか」を別々に確認します。工場と人事で同じ工程表を使い、根拠資料、教育担当、未確認事項をそろえてから募集条件を固めましょう。

この記事は、特定技能1号を初めて受け入れる工場向けの準備表です。記入だけで受入れ可否や在留資格を判定するものではありません。個別の事業所、業務、候補者の条件は、公式資料と必要な審査・手続で確認します。

「製造業だから対象」ではなく、事業所と仕事を照合する

日本標準産業分類は事業所が行う産業の分類、業務区分は外国人が従事する仕事の区分です。経済産業省は、両方の対象範囲と想定する組合せを案内しています。会社名や「加工」「検査」という作業名だけで決めず、配属先で何を製造し、どの工程を任せるかを示してください。経済産業省:受入れ可能な産業分類・業務区分

一般社団法人工業製品製造技能人材機構(JAIM)の現行FAQでは、対象の製造品の出荷額等が直近1年間に発生していることを、事業所単位で確認すると説明しています。同じ法人の別工場で実績があっても、配属先の根拠を省略しません。製品一覧、工程図、出荷や加工収入等を確認できる資料を整理しましょう。JAIM:特定技能受入れFAQ 2-1-1・2-2-1

  1. 01工場を特定

    製品・分類・実績資料をそろえる

  2. 02工程を示す

    本人の担当と前後作業を分ける

  3. 03技能を照合

    候補者の書類と教育課題を確認

  4. 04体制を決める

    入会・雇用・支援・配属を準備

社内準備の見取り図です。申請の全工程や法定の前後関係を示すものではなく、必要な確認は並行して進めます。

一つの工程表に、対象製品と担当範囲を残す

「部品の製造」とまとめず、材料の準備、加工、組立て、検査、搬送などへ分け、本人が担当する範囲を示します。製品や設備の秘密がある場合は、相談先に出せる範囲へ整理してください。工程名の一致だけを、制度上の適合の証拠にはしません。

仮の準備例:二つの製品ラインがある工場

製品Aの加工・検査と、製品Bの組立てを一枚の工程図に分けて書きます。「繁忙時はBも担当」と考えているなら、Bの産業分類、申請した製品、業務区分、候補者の技能との対応を先に確認します。Aが対象だからBも自動的に担当できる、とは判断しません。

JAIMのFAQは、同じ事業所・ラインでも対象外製品の製造には従事できないこと、新しい製品ラインに従事させる場合は申請が必要であることを説明しています。採用時だけでなく、製品や担当工程を変えるときも確認しましょう。JAIM:FAQ 4-2-1・4-2-2

候補者の技能と、自社で教えることを分ける

試験の区分、結果通知等の証明書類、技能実習歴などを、任せる仕事と照合します。技能実習は、働きながら日本の技能を身につける制度です。経験の名称や年数だけで免除条件を満たしたと決めず、該当する公式条件と書類を確認してください。

面接で確認するのは、本人が担当した工程、使った設備・測定具、指示や異常の確認方法です。面接への回答と制度上の書類確認は別に残します。候補者の経験があっても、自社の設備・品質基準・安全手順をそのまま知っているとは限りません。

新しい技能を要する業務を任せる場合、JAIMのFAQは、労働災害防止のため日本人従業員に行うものと同等の訓練・研修を求めています。配属前に教える内容と、実作業を任せるか判断する責任者を決めましょう。特定技能の資格だけで、作業に必要な免許や安全衛生教育を済ませた扱いにしません。JAIM:FAQ 2-4-1・4-3-2

JAIM入会と、業種ごとの追加条件も確認する

JAIMは、入会手続を事業所1か所につき1件と案内しています。特定技能を活用する場合の会員区分、入会審査、名簿等の確認を進め、在留申請に必要な準備をそろえます。育成就労の会員区分だけで、特定技能を受け入れられるとは扱いません。JAIM:会員区分と入会手続

繊維工業、印刷・同関連業、こん包業では、産業の特性に応じた措置も案内されています。該当する場合は自社の分類と現行の措置を照合し、必要な資料を用意してください。古い分類数や、将来施行の育成就労の条件を現在の1号採用へ混ぜず、申請時点の公式案内を確認します。経済産業省:特定産業における上乗せ基準

工場と人事で使う、七つの準備項目

担当者名だけでなく、確認資料と残件を残します。教育・生活支援・通勤の準備も、希望する配属日から逆算して進めましょう。以下は社内準備の例で、法定書類を網羅する一覧ではありません。

この欄は送信・保存されません。社内文書へ転記してください。候補者の氏名・在留カード番号や、顧客の図面・製造条件などの秘密情報を入力しないでください。

工業製品製造業の受入準備チェックリスト
項目確認すること担当・根拠・残件
事業所配属先・製造品・産業分類・出荷等の確認資料
工程・業務本人の担当範囲、製品ライン、関連する作業
候補者の技能試験・該当する免除条件・経験と任せる仕事の対応
入会・追加条件JAIMの事業所手続、会員区分、該当産業の措置
雇用・勤務直接雇用、賃金・勤務・交替制等の説明、配属の条件
安全・品質教育必要な教育・資格、教材、指導者、実施を確認する責任者
支援・配属後住居・通勤・相談窓口、工場と支援先の分担、初期の確認日

製品と任せたい工程から、採用の確認事項を整理します

工場の所在地、製品、加工・組立て・検査等の工程、勤務形態、希望人数・時期を、分かる範囲でお知らせください。人材選びと、受入れ前に確かめる資料・教育・支援の分担を整理します。個別の産業分類や申請条件は、公式窓口への確認も含めて進めます。

工業製品製造分野の人材選び・受入支援を確認する

制度・手続に関する情報は公開時点の内容です。実際の受入れでは、最新の公的情報と企業ごとの状況をご確認ください。

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