訪問介護・障害福祉の事業所責任者、採用・教育担当者へ
特定技能の介護人材に訪問系サービスを任せるときは、採用できたかだけでは足りません。本人の経験、利用者・家族への説明、同行での確認、緊急時の連絡までを一つずつ整えます。単独訪問を急がず、できることとまだ任せないことを記録しましょう。
この記事は、訪問系サービスへ従事させる前の受入体制を整理するための実務例です。対象サービスや本人の経験、必要書類は事業所ごとに確認が必要です。下の表は、法定の書類や個別の人員配置基準を代わりにするものではありません。
- 01対象を確かめる
サービス・本人・事業所
- 02体制を整える
研修・相談・緊急連絡
- 03同行で確かめる
利用者宅での行動と報告
- 04記録して見直す
計画・報告・次の教育
訪問先へ行く前に、本人・事業所・手続を分けて確認する
厚生労働省は、介護職員初任者研修課程等(介護の基礎知識・技術を学ぶ研修)を修了し、介護事業所等での実務経験等がある特定技能外国人について、一定の条件の下で訪問介護等の訪問系サービスへの従事を認めています。実務経験は原則1年以上と案内されていますが、経験の数え方や例外をこの記事だけで判断しないでください。
受入事業所は、利用者・家族への事前説明に加え、基本事項の研修、責任者等の同行による訓練、本人の意向を確認したキャリアアップ計画、ハラスメント相談窓口、不測の事態に対応する環境を整える必要があります。事前に巡回訪問等実施機関へ必要書類を提出し、適合確認書を受ける手続も案内されています。厚生労働省:外国人介護人材の訪問系サービスへの従事について
架空例:一人で訪問を始める前の確認
サービス提供責任者が、同行時に「訪問先に着いたら何を確認するか」「予定と違う様子なら誰へ連絡するか」を本人に聞き、必要なら写真・短い言葉・通訳を使って再説明します。できたこと、補助が必要だったこと、次に同行する日を記録します。
この例は、単独訪問を認める基準ではありません。利用者の状態、提供するサービス、本人の経験、事業所の正式な基準で判断してください。
制度上の要件と、現場でのおすすめを分ける
制度上の確認として、対象サービス、本人の研修・実務経験、利用者・家族への説明、適合確認の手続、キャリアアップ計画と定期報告を確認します。対象となる事業所や書類は、厚生労働省の対象施設一覧、通知、Q&A、巡回訪問等実施機関の最新案内で確認してください。
現場でのおすすめとして、利用者宅ごとに連絡先、禁止する自己判断、緊急時に止めること、通訳やICTの使い方を短く共有します。これは制度の代わりではなく、訪問時の迷いを減らすための社内管理です。
キャリアアップ計画の評価期間は1年です。期間が終わるたびに次の計画を作り、前回の評価期間の終わりから4か月以内に巡回訪問等実施機関へ定期報告する必要があります。担当者と次の確認日を先に決めておきましょう。
訪問前から使う六つの確認表
「教育済み」とだけ書かず、誰が、何を、いつ確認したかを残します。未確認があれば、同行する人と次の確認日を決めます。
入力内容は送信・保存されません。社内の正式な記録へ転記してください。利用者名、病状、住所、在留カード番号などの個人情報は入力しないでください。
| 項目 | 確認すること | 自社のメモ |
|---|---|---|
| 1 対象と本人 | 対象サービス・事業所、本人の研修・実務経験の根拠、担当予定の範囲 | |
| 2 利用者・家族への説明 | 説明する人、書面、質問への対応、厚労省の説明様式と保管先 | |
| 3 研修と同行 | 基本事項の研修、同行する責任者、訪問時に見る行動、まだ任せないこと | |
| 4 相談と緊急時 | ハラスメント相談窓口、体調・事故・予定変更時の連絡先、ICT等の環境 | |
| 5 計画と手続 | 適合確認の申請・発行状況、本人の意向を確認したキャリアアップ計画、担当者 | |
| 6 見直しと報告 | 同行後の評価、再教育、計画の評価期間、定期報告の確認日 |
施設内の受入準備と、どこが違いますか?
施設内での初採用準備では、施設条件、採用前の確認、基本的な教育体制を整えます。訪問系サービスでは、これに加えて利用者宅等で一人ひとりにサービスを提供する前提で、利用者・家族への説明、同行による訓練、訪問先ごとの連絡と緊急対応を確認します。
採用前の施設条件や教育担当を整理したい場合は、介護分野の外国人材採用支援から、施設の種類、予定人数、採用時期、教育体制を相談してください。訪問介護で求められる個別の適合確認や公的書類の判断は、公式窓口と最新様式で確認します。
同行は何日必要ですか?
全員に同じ日数を決める記事にはしません。厚生労働省は責任者等による一定期間の同行等で必要な訓練を行うことを示しています。本人の経験、訪問先、提供するサービス、利用者・家族の意向、事業所の基準を見て、責任者が判断してください。
単独訪問に移る前に、分からないときに確認できるか、異常時に作業を止めて連絡できるか、記録を残せるかを確かめます。不安が残る場合は、再同行や再説明を計画に入れます。
訪問系サービスの受入体制を整理しましょう
事業所の種類、予定人数、本人の経験、訪問介護で不安な場面、教育担当の有無を分かる範囲でお知らせください。ヒューマンキャピタルが、採用と受入準備で確認したい点を整理します。制度上の適合や提出書類は、最新の公式案内を確認しながら進めます。
介護分野の採用・受入準備を相談する →確認日・参考資料
内容確認日:2026年10月16日。訪問系サービスの対象、本人・事業所の条件、提出方法、様式、定期報告は変更され得るため、実施前に最新の公式案内を確認してください。
編集:ヒューマンキャピタル株式会社/内容確認日:2026年10月16日